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第 1 回 はじめに − 日本酒の基本的な種類を知ろう |
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特級酒・1級酒・2級酒から特定名称酒へ |
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さて、品質本位の製品分類に移行したことで、消費者は自分で品質を見極めて、日本酒を選ぶことができるようになりました。それは良いことなのですけど、従来の級別制度による3種類の分類から、今は特定名称酒と普通酒をあわせて、9種類の分類に選択基準が増えてしまいました。しかも酒造メ−カ−によっては、従来の特級、1級、2級にあてはめて、特撰、上撰、佳撰などの名称を独自に用いたりしています。 |
また、特徴的な原料や製法で造られる日本酒に対しては、業界団体やメ−カ−が、伝統的・慣用的に用いている名称を使用したりしている場合があります。 |
このため消費者からすると、従来の簡単な3分類による選択基準が崩れ、とまどっているというのが実情でしょう。一部の日本酒好きや、ある程度日本酒に詳しい人であれば良いのですが、一般消費者にとっては、かえってどういうお酒であるのかがわかりにくくなってしまいました。これが最近の日本酒離れにつながった一因とも言われています。 |
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世界にブ−ムの日本酒 − まずは5分類の理解から |
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そこで自分の好みの日本酒を選んだり、その品質にあった飲み方を知るためには、ちょっとした知識が必要になります。でも整理して覚えれば、それほどむずかしくはありません。では、まず以下の分類表を見て下さい。 |
最初においしい日本酒の分類として、吟醸酒、純米酒、本醸造酒の 3 つがあることを覚えて下さい。この品質基準にあてはまらないものが普通酒、そしてそれ以外に製造上の特徴からその他の日本酒があります。 |
「吟醸酒」、「純米酒」、「本醸造酒」、「普通酒」、「その他」 − 日本酒理解の出発として、この5分類があることを頭に入れて下さい。 |
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さあ第1回は日本酒理解のウォ−ミングアップとして、ここまでです。 |
第 2 回は、いよいよおいしいお酒(高級酒)の種類としての、吟醸酒、純米酒、本醸造酒の違いを学びます。 |
今世界で静かなブ−ムを呼ぶ日本酒の種類は、もちろんこれらの高級酒。この高級酒の3分類を理解しておけば、あなたも世界で通用するちょっとした日本酒のつうになれるかも?。なんてオ−バ−かもしれませんが、外人や彼女や彼の前で、ちょっとかっこいい思いができるかもしれません。それでは、次回をお楽しみに。 |
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